伝統的な掛軸からモダン表装まで
伝統的な表装には、割り出し寸法と呼ばれる美しい比例分割が存在し、完成された様式美を持っています。
鎌倉時代に伝えられた中国宋代の表装の形式を基に、足利義政の同朋衆である能阿弥・相阿弥によって、
現在にまで伝承される我国の表装形式が確立されました。
さらに、村田珠光・竹野紹鴎・千利休らに代表される多くの茶匠達による独自の美意識をもった日本的洗練を経て、現在へと至っています。
均整の取れた静的な構成を持ち、床の間や茶室をはじめとする伝統的な日本建築の空間にぴたりと調和します。